韓国産食品ウォッチ!こりあの食卓

キムチの国の食事情・・・韓国産食品の安全性と危険性を考える

2015年秋 ノロウイルスの流行時期を前に

ノロウイルスが流行する季節になってきました。今年は新型ウイルスへの存在も言われていますので、例年以上に警戒する必要があるかもしれません。

 

韓国でも大規模な食中毒事件の発生は、まだ報道されていませんが、市民に対する広報など余念がないようです。

 

それでは、現地報道を翻訳して紹介していきます。

 

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ノロウイルスの症状、嘔吐、悪寒、腹痛、下痢などの予防法と治療法!
承認 2015.11.04 l 修正 2015.11.04 07:33  グッド・デイリー (原文:韓国語)

京畿道*1によると2013年12月に7件98名であった冬季の食中毒患者が、昨年12月に14件142名に増加したことが明らかになった。2012年12月には15件178名であった。

道の関係者は、「冬季の食中毒は、大部分ノロウイルスによるもの。」とし、「2012年のノロウイルスに対する集中対策で2013年には勢いが衰えるようにみえた冬季の食中毒が、昨年冬から増加傾向に転じ、道民の広報に出ることになった。」と説明した。

これを受けて、道はノロウイルス予防法を動画で制作して、道内の市内バス1,105台で上映して道民広報を強化する一方、50名未満の保育園などの小規模衛生脆弱施設を対象に、自律衛生点検現況版3千部を配布して、調理者が独自の衛生管理を徹底してするようにした。

道は、これから汚染された食材、調理器具などを通じた二次汚染を防ぐために、食品用殺菌消毒剤も追加支援する予定である。  

*冬季ノロウイルス食中毒の予防のための実践要領

<個人衛生管理要領>
個人は、トイレ使用後、調理前、帰宅後に、手を洗うことを習慣化しなければならない。
特に、ノロウイルスは、粒子が小さく、表面付着力が強いので、石鹸や洗剤を使用して、流れる水で20秒以上きれいに洗わなければならない。
魚介類は、できるだけ火を通して食べ、地下水は沸かして飲むのが良い。
ノロウイルスは熱に強いので、調理食品は、中心部の温度85℃、1分以上、火を通さなければならない。
ノロウイルス感染患者の嘔吐物、糞便の取り扱いに注意しなければならず、特にトイレ、便器、ドアノブなどは、ラックスなどの家庭用塩素消毒剤を40倍に希釈して消毒しなければならない。

*集団給食所、飲食店などの調理室内の衛生管理要領

定期的な水質検査でノロウイルス汚染しているかどうかを確認して、周辺の浄化槽や下水管などの亀裂をよく調べて、異常時には交換するようにしなければならない。
(後略) 

 

記事からは、良質の地下水が確保しにくい韓国京畿道地方の弱点が垣間見えるようです。ノロウイルスに汚染されている可能性がある地下水が調理施設で使われているというのは、日本では想定の外にある事態です。

 

また、韓国では、浄化槽や下水管の不備を心配しなければならないようなところからも取水している現実がわかります。生活の場から近くて、しかも浅いところから水を採っているということでしょう。

 

韓国は水が弱い国です。韓国に旅行されるかた、一時帰国、永久帰国されるかたなどは、留意される必要があります。

 

 

■記事後記

円安傾向も続き、近隣諸国からもひとの大量流入がやまないので、感染症のリスクは、以前にも増して高まっています。外国からの感染症リスクは韓国も同様で、日本メディアからの報道を紹介して、新型ノロウイルスによる感染を懸念する報道がなされていました。

 こりあの食卓 (@aramitama660) | Twitter

 

2015.11.09 更新

 

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*1:キョンギド、けいきどう。大韓民国北西部の行政区。人口1200万人ほど。隣接するソウル市と仁川市を含めると、韓国の人口の半数が北西部に密集している。