【国内報道】 ソウルでキムチ祭り、国内は消費減 輸出に活路? MBS(毎日放送)
韓国の定番イベントであるキムチ作り。キムチ祭りで「キムジャン(キムチ漬け込み)」作業を外国人に体験してもらったそうです。昔は、秋の終わりに一冬分のキムチを漬け込んだそうです。
会場は、新庁舎建設のために日本時代に建設された旧庁舎の一部が最近損壊されたソウル市庁舎、その前にある広場のようです。
ソウルでキムチ祭り、国内は消費減 輸出に活路? 2015/11/06 19:40 MBS(毎日放送)
このところ、韓国は、キムチの「グローバル化」に力を注いでいます。食生活の多様化や若者のキムチ離れで、国内の消費量が減っていることから、輸出に活路を見出そうとしています。
ただ、外食産業を中心に、安い中国産のキムチが浸透。円安などの影響を受けて、キムチの輸出は減り続けています。
こうした中、韓国にとって朗報が飛び込んできました。先月末に行われた韓国と中国の首脳会談。この中で、「キムチ問題」も話し合われ、中国側は、これまで厳しく行っていた検査を緩和することで合意したのです。これまで、事実上、中国への輸出ができない状態が続いていましたが、合意によって、今後は中国への輸出が増える見通しです。
《記事、ほかの内容》
・今年のキムチ祭りは、初日の6日におよそ2000人がキムチ作りを体験した。その半数ほどが外国人。ソウル市が観光公社などを通じて米中日などから団体客を募った。
常に称揚されるべき存在として、韓国の食文化に君臨するキムチ。
しかし、食生活の洋風化・日本化につれて、韓国人のキムチ消費量は今後も減っていくでしょう。
例えば、韓国では、いまはまだケーキ類とパンが同じ店屋で作られているような状況だと思いますが、消費者の舌が肥えてくるにつれ、それも変わっていくはずです。
また、酒類も最近では日本酒やワインも人気となり、消費量が増加しているそうですが、食の嗜好に変化が生まれたり多様化する流れがとどこおることはないでしょうから、キムチは相対的に食卓から遠のいていくはずです。
さらに、若い世代では家庭でキムチを作らなくなっているというのだから、すでに食習慣が変化してきているのでしょう。日本の漬物と同様に、これからはキムチも、家で作ることもあるが、「外で買うもの」となっていくのでしょう。
それにしても。キムチは見た目がどれも似たり寄ったりなのが、何といっても弱点ですねー。映像を見てもどれも同じようにしか見えません。
ルックスでアピールしにくいわけで、キムチを初めてみた外国人が、はたして進んで食べてみようという気になるかどうか。韓国内の各地方からキムチを集めてたくさんブースを開いてみても、韓国人でもどこに行ったらよいのかわからないのではないでしょうか。
いずれにせよ、いつもの「韓国文化の優秀性」を広報するというノリだけでは、輸出品としての展望は開けないでしょう。
2015.11.07更新
こちらの記事もおすすめします