「安全でおいしい韓国産パプリカをどうぞ」~安全かもしれないが、安心はできない韓国産食品
安全でおいしいパプリカをどうぞ、李桐弼・韓国農林畜産食品部長官がサンプリング 2015.09.25 11246号 03面 日本食糧新聞 電子版
安全でおいしい韓国産パプリカをどうぞ。日中韓農業大臣会合の翌日の14日、李桐弼・韓国農林畜産食品部長官は、東京・新宿のコリアンタウンにある食品スーパー「韓国広場」で、たすきをかけてパプリカとバラの花をサンプリング。李長官は一人一人に声を掛け韓国産品をPRした。
李長官はサンプリングの前に店内を回り、店内調理のトッポギなどを試食、また韓国産のマッコリなどの陳列を見てご満悦だった。
李長官自らのサンプリングは「新宿コリアタウン 韓国フェア」の一環で行われた。韓国フェア自体は16・・・
サラダのなかにも垣間見ることができる韓国との縁
体面(チェミョン)を重んずる朝鮮文化。省庁の長官が、わざわざ外国の小売店にまで出向いて、一般消費者に愛想をふりまくなど、ご本人は本当はやりたくなかったのではないかという気もしますが、どうでしょうか。
しかし、米韓自由貿易協定(米韓FTA)が2012年3月に発効して以来というもの、韓国国内の各種農業は存続の危機にさらされていて、生き残りのために農産品輸出に活路を見出そうとしている現状があります。
なりふりは、かまっていられません。むしろ、日本も見習うべきことなのかもしれません。
安全かつ安心という二つの条件が満たされない食品は、支持されない
>安全でおいしい韓国産パプリカをどうぞ。
たしかに「安全でおいしい」のは事実かもしれませんが、問題は、それに加えて、安心できるかどうか。
食品に関して「安全」「安心」の二語は、よく並列させて使われるわけですが、ここ数年の韓国産食品に関するさまざまな騒動・事件(国内の既存メディアではほとんど報道されないが、インターネットを介して多くの国民が認知)を経た現在、韓国産食品に関して「安心」を感ずることができる消費者は、もはやほとんどいないのではないでしょうか。
理屈ではなく、感情として、多くの日本人には「もう無理」でしょう。
また、それ以前の話ですが、そもそも食品のPRとして、“安全だから食べてくれ”という言い方はどうかしているとしか言えません。それがアピールとなると思っているところに、韓国産食品の水準が図らずも露見してしまっています。
■記事後記
記事内に登場しているスーパーは、新大久保というよりも、その隣にある歓楽街新宿歌舞伎町かいわいにある韓国産食品のスーパーです。
個人商店といった趣ではなく中規模の小売店で、品揃えも豊富でしょうから、韓国旅行のお土産となるような菓子類もあると思います。
足りなくなったおみやげを買い足すのにもよいかもしれません。もっとも、韓国産食品が土産として歓迎されるかどうかは、別の話ですが。
店内を見て回る分には、異文化を体験できて面白いところです。
(2015.10.03 記事完成)