韓国産食品ウォッチ!こりあの食卓

キムチの国の食事情・・・韓国産食品の安全性と危険性を考える

日本国内製造のひじきから基準値16倍の発がん性物質ヒ素が検出、ただし、原料は韓国産(台湾報道 2015.06.05)

韓国産ひじきを日本に輸入して加工した乾物製品から、台湾の国内基準値16倍を超える無機ヒ素が検出されたということです。

ヒ素と言えば、農薬や殺鼠剤が思い浮かびますし、発がん性物質でもあります。

ご存知のように、日本に流通しているひじきの多くは韓国産です。

 

f:id:aramitama660:20150608121820j:plain

日本で売られているヒジキの5割以上が韓国産原料。国産は1割強。

 

なぜ、これほどまでに無機ヒ素が高濃度になって検出されたのかは不明ですが、ヒジキの採取場所は韓国では沿岸の養殖場がほとんどでしょうから、工業排水などで汚染された地域であれば、それが影響している可能性も視野に入るのではないでしょうか。

同じヒジキですから、日本産原料と異なる加工をしたことによって濃縮したものだとは考えにくいと思われます。

 

台湾メディアの報道と台湾衛生福利部の発表

 

日本で製造のひじきから基準値超える発がん性物質/台湾  中央社フォーカス台湾 2015/06/07 13:54

(台北 7日 中央社)衛生福利部(衛生省)食品薬物管理署は5日、日本で製造された複数のひじき商品から基準値を超える発がん性物質の無機ヒ素が検出されたと発表した。該当商品の回収作業などを進めている。

昨年8月27日から今年5月30日まで行った海藻類を対象にした輸入食品の抜き打ち検査で見つかった。台湾では食品に含まれるヒ素の基準値は、ニュージーランドやオーストラリアと同じ1ppmとされている。

基準値を超えるヒ素が検出されたひじきのうち、三重県伊勢市の業者が販売していた韓国産の原料を使用した商品からは16.08ppmのヒ素が検出された。その他の商品からも少なくとも4ppmが検出された。

(後略)

 

 

台湾 公告資訊 - 衛生福利部食品藥物管理署

食藥署抽驗藻類之無機砷含量,羊栖菜高於食品衛生標準 2015-06-05

食藥署爰依據進口資料函請進口商所轄縣市衛生局針對進口「羊栖菜」產品進行抽驗。目前抽驗4件「羊栖菜」,檢驗完成3件,尚有1件檢驗中。檢驗結果發現「喜鉞企業有限公司」及「裕毛屋企業股份有限公司」由日本進口之「芽羊栖菜」、「莖羊栖菜」及「北村伊勢志摩產羊栖菜」3件產品,其五價砷及三價砷含量總和介於6-11ppm,均超出我國「藻類食品衛生標準」對無機砷之限量規定(1ppm),已違反食品安全衛生管理法第17條,相關問題產品均已全部下架。部分進口商,因產品有效期限短,已售罄等因素,無法抽樣檢驗。食藥署除責成相關衛生局加強抽驗,並調升羊栖菜之輸入查驗比例至100%。

 * 羊栖菜 = ヒジキ

 * 台湾 衛生福利部 食品薬物管理署   1040605-不合格檢體照片 http://www.fda.gov.tw/tc/includes/GetFile.ashx?mID=19&id=37881&chk=ebb58053-a71e-441f-ab8d-49f9c426b03c (当該商品写真)

 

驚!羊栖菜致癌砷超標 裕毛屋、喜鉞有賣 - Yahoo奇摩新聞 NOWnews  2015年6月5日 上午11:36

這3款包括「大忠長昆布(羊栖菜)」有效日期2014.7.10,製造商為大忠食品株式會社,進口商為盛裕貿易有限公司,五價砷及三價砷含量總和16.08ppm;「真田山城屋三重縣產羊栖菜(長)」有效日期2013.10.14,製造商為株式會社真田,代理商為貫均貿易有限公司,驗出4.89ppm;「長羊栖菜」有效日期2014.2.8,製造商為北村物產株式會社,進口商為盛裕貿易有限公司,驗出5.53ppm。

 

日本の消費者は冷静になることがたいせつ

ただし、留意しておかなくてはならないのは、国内産原料だからといって、ヒ素が検出されないということではありません。

ヒジキは、そもそもがヒ素を含んでいる海産物です。ですから、例えば、イギリスでは、ヒジキを食用にしないことが勧告されています。

実際、今回の台湾報道でも、4ppm以上が検出されたという他の2製品(2社)については、いずれも原料が日本産です。

しかし、一方で、わが国ではヒジキは水戻しをしてから調理されています。そうすることによって無機ヒ素は大幅に減少しているので、通常の摂取量では問題が無いとされています。

 

内閣府 食品安全委員会   食品安全モニターからの報告(平成18年8月分)について  http://www.fsc.go.jp/monitor/1808moni-saisyuhoukoku.pdf#page=19

【食品安全委員会からのコメント】
・・・ 干しヒジキを 60分間水戻しすると、芽ヒジキで 75~95%、長ヒジキで 55~90%のヒ素が除去され、特に水温が高いほどより多く除去されることが報告されています。こうしたことから、我が国の通常の調理方法に基づき料理されたヒジキを適度に食べる場合においては、ヒジキに含まれるヒ素について心配することはないと考えられます。 ・・・ ただし、ヒジキ食品中のヒ素の含有量及び摂取量の定量的な把握といった基礎的なデータの精密な検討結果は少なく、また、ヒ素の体内動態、代謝物の毒性等の検討データ等も多くありません。
このようなことから、食品安全委員会では、今後の評価の基礎資料作成に資するため、食品安全総合調査事業において、ヒジキに含まれるヒ素に関しての情報収集調査を実施することとしています。

ひじきに含まれるヒ素|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局 平成19年5月25日

ヒジキ中のヒ素に関するQ&A  厚生労働省 平成16年7月30日

 

台湾国民に対して日本側から安心できる情報の発信をしたい

 今回、台湾で報道された当該日本企業3社には、それぞれ開設されている公式サイトやブログで、適切な発信をお願いしたいところです。

台湾では、ここ数年、大きな食品問題が頻発しているうえに、2011年以来、日本産食品に対する目も非常に厳しくなっています。5月からは、日本食品の輸入規制強化も始まっています。

敵性国家に囲まれた日本の現状で、唯一、反日性向の国民が少ない台湾であることを鑑み、適切な対応を望みます。

外国産よりも高品質で風味がよいとされる日本国産ヒジキを、これからも適切に利用していきたいものです。

 

 (更新:2015.06.10)  (更新:2015.06.25)

 

 こちらの記事もおすすめします